2013年10月14日 森歯科医院 院長 森光伸
第58回日本口腔外科学会総会・学術大会が2013年10月11日12日13日に福岡市で開催され、その後半日に参加しましたので概要の一部を報告をいたします。
今年の日本口腔外科学会総会・学術大会は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面機能再建学講座 教授 杉原一正先生が大会長として主催されました。
これまで総会は主催大学のある地方都市で開催されてきました。しかし、数年前に東北での開催予定が福島の原発事故の影響で地元開催が困難となり、関東の大都市で開催されました。これがきっかけで地方での開催は中止され、以降は会場は大都市(札幌、東京、横浜、名古屋、福岡の5か所)に限定されることになりました。今回の参加数は3,000人越えで、会員総数約1万人の3割であり、順調に増加傾向にあるとのことです。
ところで、今回の学会も含め最近の学会形式はほぼ世界基準化していることに時代の変化を感じます。ひと昔の日本口腔外科学会の総会スタイルは主に欧米からの招聘講演や国内の先進医療の教育講演や会員の一般演題を主体としたものでした。内容はとてもすばらしいものでしたが、スタイルはやはり日本独特のものでだったように記憶しております。
しかし、役員や会員の世代交代がおこなわれる度に変化し欧米化も進みながら、アジアに主眼が移されてきました。現在ではこれまでの招聘講演、教育講演や一般演題も踏襲しながら、ワークショップ、シンポジウムの数も増え、アジア(日韓台の3学会)の合同セッションや国内の他学会との合同セッション、看護師、衛生士のなどのパラスタッフの合同セッションも併催され厚みのあるものになっております。さらに、若干商業的ではありますが、ミニレクチャー、ビデオレクチャー、ハンズオン、企業展示も巨大化してきており、まさに海外の学会そのままで、参加していても非常に楽しく、聴講しきれないものがたくさんでてきます。 (続きはPart2へ)